繋いだ手
「なんで?」

『はずいから。』

「あそ。分かった。今度は黙っとく。」

『うん。』

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「有里、山本君のこと大事にしたい。ずっと一緒がいい。繋いだ手離したくないって言うてたん知らんやろ?」


「山本君の事大事にしてたって自分でも分かるよな?」

「……。」

「ほんとは有里と別れるのは嫌なんやろ?」

「うん。」

「だったら、引っ越すこと言うて謝ってきぃや。
傷つけてごめんって。遠恋嫌やなら別れよって。
有里がいいよって言うたら別れてきぃや。別に遠恋でもいいって言うたんなら別れんな。
お互いがすきなら遠恋でもいいやん?それとも遠恋したからってダメになる仲やったんか?ちゃうやろ!!!早く有里んとこ行ってこい!!!」

「でも…。」

「いいから言うてこい!!!しっかり話つけてこい!!!」

陽平は勢いよく今日を飛び出て有里を探しに行った。

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