繋いだ手
あたしが一番会いたかった人。
山本の姿があった。

『山本?』

「神田…。」

あっ神田に戻てる。

『…呼んだ?』

「うん…。」

『…何?』

きっ気まずい…。
あんましゃべらへんかったから。

沈黙が続く…。

『山本…?』

━━━━次の瞬間

「神田…。ごめん。やっぱ別れる言うたんなし。ごめん。」

山本があたしを抱き締めてくれてる。

「俺な?春休み中に親の転勤で富山に引っ越すねん。だからな遠恋になるやん?だからなお前には辛い思いさせたくないっておもったから、一方的に別れる言うてお前のこと避けてた。」

『うん…。』


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