繋いだ手
帰り道。

あたしの隣でのんきに鼻歌歌ってるアホが1人。

人の気も知らんやつめ。

「っんだ!!神田!」

『なにょ?』

「元気ないやん。どしたん?」

『あー。あんな山本。』

「はいよ?」

『あっあのさあ…この間ゲーセンいったときあたしの知らんきれーなお姉さんとしゃべってた?』

「あー。」

『誰?』

「あっいやー…そのー…。」

『言われへんの?』

「だから…そのー」

めっちゃしどろもどろやん。
第2の女か?あぁん?
『ちゃんと言うて!!』

「うん…。しゃべってた。」

パキパキ。ガラガラ。
< 9 / 94 >

この作品をシェア

pagetop