桜が舞い散る
この声を聞いた潤、小次郎、巧、疾風、皐は満足そーな顔をしている。


桜も嬉しいのか笑顔だ。



皆が笑顔だ。



その中で一人だけ悔しそーな顔の女。




鈴木あゆみだ。




「何よ。皆して桜桜桜って!
そんな顔しか取り柄のない女何かの何がいいのよっ!
学校でもチヤホヤされちゃって、あたしだって今までは皆に可愛い可愛いって言われて生きて来たのにっ
高校に入ったら桜が居て?皆があたしじゃなくて桜に可愛い、綺麗、美人だって言うっ!
ムカつくのよっ今まではあたしの言葉だったのにそれが桜に向けられている事にっ!あたしだって可愛いのにっ!」



鈴木あゆみが言った。




そうこれこそが真実なのだ。



本当に真実は下らない。




鈴木あゆみは、自分より容姿がいい桜を妬み嫉妬し今回の事件が起こったのだった。





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