桜が舞い散る
決心と流した涙
桜said


あの後先生が出ていき理事長と二人になった私。



「先生行っちゃいましたね。」



私は静かに言った。



「そうだな。桜だったな?」



「はい。」



「覚悟は出来てるのか?」



「覚悟ですか?何のですか?」



「楼真から何も聞いてないのか?」



何も聞いてないのか?何が?分からない。そうだよ。私は先生の事何にも知らない。



「はい。何にも聞いてません。」



「そおか、なら私が話そう。
桜は成瀬財閥って聞いた事あるか?」



成瀬財閥?成瀬財閥ってあの有名ないろんな事に手を出して、そのどれも実績を残してる財閥よね?



そんな財閥と先生が何の関係があると言うの?



「聞いた事はあります。
あの有名なやり手財閥ですよね?」



「あ~そうだ。
楼真は
その成瀬財閥社長の一人息子だ。」



嘘でしょ。
じゃあ必然的に先生はあの成瀬財閥の次期社長?って事?信じられない。




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