桜が舞い散る
私は家には帰らずに《青龍》の倉庫に向かった。



あそこなら絶対に誰かいるから。



今は一人になりたくない。



私はただただ《青龍》の倉庫に向かって走った。



すると「桜?」と、すごく安心する声がした。



私は声がした方に行き「小次郎っ」泣きながら抱き付いた。



「小次郎お~、わーんヒック、ヒックうわぁーんヒック」私はとにかく泣いた。



「はっ桜っ!?どうした!?何かあったのか!?」小次郎の慌てた声がするけど今はそんなこと気にしてられない。



泣きたいんだ。とにかく泣きたい。










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