桜が舞い散る
そんな事を考えていた時「桜?話せるか?」と、小次郎に聞かれた。



話したいけど話せない。
だって先生の過去を勝手に私が話す何て絶対に駄目だ。



だけど心配をかけた皆に何にも話さないのも悪い。



だから私は私が話せる所だけを話した。



「あのね、私先生と付き合う事になったの。」



「「「「「は?」」」」」



私のいきなりのカミングアウトに驚く皆。
まぁ当たり前の反応だよね。



だけども今は付き合うとかはその辺の事はこの際どうでもいい。
だから私はスルーをして話を続ける。



「それでね、詳しくは言えないけど
先生が留学するかも知れないの。
ううん、先生留学しちゃうの。
それが悲しくて、寂しくて何か泣けてきちゃったんだ。
だから家に帰ろうと思ったんだけど一人になりたくなくて皆の所に行こうとしたの。
だけど途中で皆に会って小次郎の声聞いたら我慢出来なくて沢山泣いちゃった。
皆にも心配かけちゃったよね。
ごめんね。それとありがとう。」




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