桜が舞い散る
そして私の必死な抵抗も叶わず
いつの間にか停まっていた高級車に投げられ
そのまま《青龍》の倉庫に拉致られた。



車の中では助手席に乗っていた黒髪眼鏡が「楼真さん《冷姫》を確保しました。今から倉庫に連れて来ます。」「はい。では幹部部屋に居ますね。」と、誰かに電話をしていた。



ん~楼真…って聞いた事が有るような無いような…



あっ!先生の名前って、楼真だったような。じゃなかったような。うーん。



まあどうでもいいわね。







はあ。それにしてもダルすぎる。



私は車に揺られながら外の景色を見ていた。





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