『若恋』若恋編




幹部の住所や連絡先の収穫は大きい。もうすでに龍神会は潰れたも同じだ。



次々と大神が龍神会内部を制圧してく。

中にはトイレに隠れて自分だけは助かろうとする情けないヤツまで現れた。



「てめえは、恥ずかしくはねえのか?ひとりで助かろうなんて」

「俺は死にたくない!」

「誰も殺るなんて言ってねえだろ?てめえみたいな自分だけが助かりゃいいって輩が俺は大嫌いなんだよ」

「やめ、助け、て」

「なに、指一本くらいじゃねえか」


トイレの物置に隠れて震えていたヤツを引き摺りだした。床に両手をつかせて指を広げさせる。


「動くな。動くともう一本切り落としちまうだろが」


「たの、む。やめ」

「大神には二度と楯突くな」

「やめ、ろ」


震えた声がうめき声に変わる。
次の瞬間には悲鳴に変わり、切り落とされ床に転がった。


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