『若恋』若恋編
絶体絶命の中でもりおは気丈だったと。
丸井が来てくれなかったらりおも榊も俺は失っていた。
その丸井が主を撃ち、娘の仇を取りりおを助けてくれた。
想像がそのまま再現される。
この部屋を出て俺が閉じ込められていた部屋まで、撃たれた丸井をふたりで抱えて弾を潜り抜けながら走る。
そして震えながら俺の胸の中に飛び込んできたりお。
俺のために命をかけ龍神会に乗り込んできた。
―――バカだな
俺のために―――