『若恋』若恋編
「ここの女将さんに聞いたの。で、女将さんがお土産にって譲ってくれたの」
「へえ」
変わった土産だな。
まあ、りおが喜んでるからいいかと納得する。
「お?面白れぇ土産じゃんか」
「仁お兄ちゃん」
「りおさん、これ、物産館でしか売ってないものなんですよ」
「女将さんがお土産にいいですよって」
俺はへえ?ぐらいにしか思わなかったが毅もノリノリだった。
その荷物も送り、
次の日に市内観光もして、四日目には空港から飛び立つ。
「―――りお?」
飛行機が飛び立つ時刻が近づく中、顔を青くしたりおが席をたった。
「どうした?」
「何でもないの。ちょっと」
「―――りお?」