『若恋』若恋編




バックからハンカチを取り出しながらりおが小走りにレディースルームへと向かう。



突然、胸騒ぎがした。

四日前にりおが嘔吐していたことを思い出す。



まさか。

いや、もしかしたら。



りおが駆け込んだ先を見つめる。




まさか。

いや、確かにいきなり顔色が悪くなった。



具合が悪くなったなら何故言わない?

何故隠す必要がある?


ここに来た時に、体調を崩して診てもらった時に女医から何を言われた?

何故処方されたのが風邪の薬ではなくビタミン剤なんだ?




明らかにりおがおかしい。

何かを隠してる。




< 316 / 475 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop