鮮やかに青いままで
―どうやらこれで終わったらしい。
『二兎を追う者は一兎も得ず』
成程。よく言ったものだ。俺は少なくとも片方の兎は逃したようだ。
諺通りなら、もう一方の兎も俺から離れていくはずなのだが。
「…さて」
自嘲気味に笑った広太郎は、時刻を確認すると『もう一方の兎』にメールを打った。
『わり、気分よくないんで今日ガッコサボる。
綾桧とトシが上手く行きますように』
数分後、いつものように短文に絵文字を絡めたメールが返って来た。
『上手く行きますようにとかなんか気持ちわりぃよ?
まあてけとーに頑張る。じゃ、お大事に。』
『二兎を追う者は一兎も得ず』
成程。よく言ったものだ。俺は少なくとも片方の兎は逃したようだ。
諺通りなら、もう一方の兎も俺から離れていくはずなのだが。
「…さて」
自嘲気味に笑った広太郎は、時刻を確認すると『もう一方の兎』にメールを打った。
『わり、気分よくないんで今日ガッコサボる。
綾桧とトシが上手く行きますように』
数分後、いつものように短文に絵文字を絡めたメールが返って来た。
『上手く行きますようにとかなんか気持ちわりぃよ?
まあてけとーに頑張る。じゃ、お大事に。』