月の下で…
「初めて会った方のことは分からないので…
それに、本当にそういう事には興味がないので…
すいません。」
“架蓮がいるので”
そう、言いたいぐらいです。
貴女のような方の血を吸う気にはなりません。
美味しそうな匂いはしないので…
「あの、飲み物買って来ますね??」
「うん♪
いってらっしゃい!」
ふぅ…
やっと抜け出せた…
ふっと、空を見上げてみた。
もうすぐ新月だ…
その前に早く女を見つけないと…
さっきの女でも良かったかもしれないが、面倒な事になりそうだからやめておこう。