純粋に狂おしく愛してる ー君が私を監禁した理由(ワケ)ー
マスターの言葉に、“桐生”と呼ばれた左目に包帯を巻いた男性は、俺の前の椅子に腰掛けた。
無表情の辺り、怒っているのかどうなのかは分からないが……惹かれる何かを感じていたっていうのは、決して嘘じゃない。
こうしてまた出会えたのも何かの縁だろうし、何より、俺はこの“桐生”という人間に興味がある。
「あっ、俺、本田洋佑っていいます」
「……ああ」
「あなたは……?」
「……桐生一夜、だったはずだ」
答え辛そうに“桐生一夜”と名乗った、左目に包帯を巻いている彼は、俺と目を合わせようとはしない。もしかして、嫌われた?馴れ馴れしくし過ぎたか?
どんよりと重い空気が漂っているのにも関わらず、不覚にも俺は笑ってしまった。
「……ぷっ」
「……何故、笑う?」
「いや、だって、“だったはずだ”って……!」
「……」
桐生さんはムスッと顔をしかめて、俺を睨むように見つめている。……あっ、目を合わせてくれた。
そんな桐生さんを見て、俺はすぐに笑うのをやめて謝った。桐生さんがそう言ったのは、きっと悪ふざけや冗談じゃないと分かったからだ。
無表情の辺り、怒っているのかどうなのかは分からないが……惹かれる何かを感じていたっていうのは、決して嘘じゃない。
こうしてまた出会えたのも何かの縁だろうし、何より、俺はこの“桐生”という人間に興味がある。
「あっ、俺、本田洋佑っていいます」
「……ああ」
「あなたは……?」
「……桐生一夜、だったはずだ」
答え辛そうに“桐生一夜”と名乗った、左目に包帯を巻いている彼は、俺と目を合わせようとはしない。もしかして、嫌われた?馴れ馴れしくし過ぎたか?
どんよりと重い空気が漂っているのにも関わらず、不覚にも俺は笑ってしまった。
「……ぷっ」
「……何故、笑う?」
「いや、だって、“だったはずだ”って……!」
「……」
桐生さんはムスッと顔をしかめて、俺を睨むように見つめている。……あっ、目を合わせてくれた。
そんな桐生さんを見て、俺はすぐに笑うのをやめて謝った。桐生さんがそう言ったのは、きっと悪ふざけや冗談じゃないと分かったからだ。