純粋に狂おしく愛してる ー君が私を監禁した理由(ワケ)ー
 そして、「信じてあげられていなくて、ごめんなさい」と、最後にまた謝る。すると一夜さんは、私の頭をぽんっと撫でた。


「すまない。里桜を不安にさせてしまっているって気が付かなくて……。里桜を不安にさせるだなんてこんなこと、決してあってはならないことなのに……」


 一夜さんの顔がくしゃりと歪んで、つらそうな表情を見せた。

 この表情は、自分を責めている時によく見せる顔でもあって、私は(自分を責めないで)という意味をこめて首をぶんぶんと横に振る。

 一夜さんは軽く首を横に振りながら私の前でしゃがみ込み、俯きながら自分の髪をぐしゃぐしゃと掻き乱した。


「俺は里桜を守るって言ったんだ。……そう、言った……のに……」


 どんどん小さくなる声量。私は、私の前で小さくなっている一夜さんをぎゅっと抱きしめた。


「一夜さんを信じてあげられなかった私にも非があります。だから……自分を責めないでください……。それに、息を切らしてまでこうやって駆け付けてくれたじゃないですか。私、嬉しいです」

「里桜……」

「それで、あの……。1つ、聞いてもいいですか?」


 私が問い掛けると、一夜さんは顔をあげた。もう、さっきみたいな、つらそうな顔はしていない。
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