純粋に狂おしく愛してる ー君が私を監禁した理由(ワケ)ー
「りーおちゃん。おはよっ★」


 すると司さんは、司さんのすぐ後ろにいる一夜さんに、パシッと軽めに頭を叩かれる。


「いた……っ!桐生センパイ、ひどいっすよ!俺なんもしてないじゃないっすかぁ!」

「お前が里桜に微笑みかけているのも、里桜が目を開けた真っ先にお前を見るのも、……そもそも、お前の存在自体、気に食わない」

「ひっどーい!里桜ちゃん、今、この人俺のこと全否定したよ?!ナチュラルに俺のこと死ねって言ったよ?!」

「大声を出すな。脳に響くだろ。……これだからコイツを連れてきたくはなかったんだ」


 機嫌の悪そうに眉をひそめている一夜さんに、私は苦笑いを浮かべた。


「あの、司さん、どうして、ここに……?」

「ん?ああ、里桜ちゃんのお見舞い★ほら、デザートを買ってきたよ、デザート」


 司さんがビニール袋の中から取り出したのは、コンビニなんかでよく見かけるプリンだ。その他にもまだ袋の中に入っているようだけれど、それがなんなのかまでは分からない。


「冷蔵庫にいれとくね。あっ、今食べる?」

「あとで、いただきますね。わざわざ、ありがとう、ございます……」
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