純粋に狂おしく愛してる ー君が私を監禁した理由(ワケ)ー
「あれ?里桜ちゃん、さっきよりも顔赤くね?まさか……」
「今日はもう帰るぞ。あまり長居していたら治るものも治らなくなる」
一夜さんは立ち上がり、司さんの隣を通り過ぎて部屋の入り口に立つ。
ちょっとばかり納得のいかない表情をしていた司さんだったけれど、私の方を向いて微笑んだ。
「元気になったらまた喫茶店の方に遊びに来てよ♪お大事に~★」
私がコクリと頷くのを見ると、司さんは微笑みながらひらひらと手を振り、一夜さんの前を通って一足先に部屋を出ていった。
「おやすみ、里桜」
続いて一夜さんも部屋を出ていく。
「おやすみ、なさい」
そう言葉を紡いだ自分の唇には、一夜さんの唇の感触と冷たさと気持ち良さが、未だ消えずに残っていた。
【了】
「今日はもう帰るぞ。あまり長居していたら治るものも治らなくなる」
一夜さんは立ち上がり、司さんの隣を通り過ぎて部屋の入り口に立つ。
ちょっとばかり納得のいかない表情をしていた司さんだったけれど、私の方を向いて微笑んだ。
「元気になったらまた喫茶店の方に遊びに来てよ♪お大事に~★」
私がコクリと頷くのを見ると、司さんは微笑みながらひらひらと手を振り、一夜さんの前を通って一足先に部屋を出ていった。
「おやすみ、里桜」
続いて一夜さんも部屋を出ていく。
「おやすみ、なさい」
そう言葉を紡いだ自分の唇には、一夜さんの唇の感触と冷たさと気持ち良さが、未だ消えずに残っていた。
【了】