純粋に狂おしく愛してる ー君が私を監禁した理由(ワケ)ー
ベッドの上で横になって、右腕で両目を隠すように覆い被せる。胸の辺りが苦しくなって、うまく息が出来ない。なんなんだろう、この感情は。
……恋?
……愛?
こんなにも里桜のことを愛しているから、こんなにも、苦しい?
里桜の傍にいたいから。里桜の隣にいたいから。里桜のことを求めているから。里桜と別れたくないから。……だから、こんなにも、苦しい?
「俺の、馬鹿野郎」
里桜が笑顔で幸せでいることが嬉しいのに、それに……変わりはないのに。
里桜の横にいる人物が俺でありたいだなんて……俺はいつから、こんなにも欲深くなったのだろう?
……苦しい。
里桜。なぜ俺じゃなくて、司なんだ。俺はこんなにもお前のことを想い、愛しているというのに……。なぜ?なぜ、なんだ……?
――その瞬間、俺しかいない真っ白い部屋の中で、携帯電話の着信音だけが虚しく鳴り響く。
しばらく無視していたら、音はやんだ。しかし、また鳴り出す。けれど俺は電話には出ない。出る気力が、ない。誰かは知らないが、俺のことなんて放っておいてくれ……。
……?声が、する。小さい声。
耳を済ませて声のする方に目をやると、先程ベッドの端に放り投げた、里桜に持たせている盗聴器からだった。
……恋?
……愛?
こんなにも里桜のことを愛しているから、こんなにも、苦しい?
里桜の傍にいたいから。里桜の隣にいたいから。里桜のことを求めているから。里桜と別れたくないから。……だから、こんなにも、苦しい?
「俺の、馬鹿野郎」
里桜が笑顔で幸せでいることが嬉しいのに、それに……変わりはないのに。
里桜の横にいる人物が俺でありたいだなんて……俺はいつから、こんなにも欲深くなったのだろう?
……苦しい。
里桜。なぜ俺じゃなくて、司なんだ。俺はこんなにもお前のことを想い、愛しているというのに……。なぜ?なぜ、なんだ……?
――その瞬間、俺しかいない真っ白い部屋の中で、携帯電話の着信音だけが虚しく鳴り響く。
しばらく無視していたら、音はやんだ。しかし、また鳴り出す。けれど俺は電話には出ない。出る気力が、ない。誰かは知らないが、俺のことなんて放っておいてくれ……。
……?声が、する。小さい声。
耳を済ませて声のする方に目をやると、先程ベッドの端に放り投げた、里桜に持たせている盗聴器からだった。