純粋に狂おしく愛してる ー君が私を監禁した理由(ワケ)ー
それは、俺が誕生したことさえ帳消しにされるということで、当然、今まで生きてきた俺のすべてが消えるというわけで……。
──はて? 死神になるのと死神に殺されるの2択……人間にとってどちらか幸せで、どちらか不幸な選択なのだろうか?
「……」
俺が今、この子供に殺されたら、里桜は俺のすべてを忘れて……どのようにして生きていくのだろうか?
他に頼れる人はいるのだろうか? ──まあ、俺が里桜にとって、ちゃんと頼れる人間でいられたのかは分からないが。
ひとりで何もかもを抱え込み、泣きはしないだろうか?他の男に変なことはされないだろうか?ちゃんと笑っていられるだろうか?
そんなたくさんの不安の中、ふと、頭をよぎったのは……。
──里桜は、俺以外のだれかを好きになって、愛を育み、結ばれるのだろうか?
その考えがよぎった刹那、言いようのない胸の苦しみを感じ、頭の中が真っ白になったような気がした……。
「……っおにーさん?!」
俺は、怒りと嫉妬に我を忘れ、無意識のうちに机の上にあったハサミを手にとっており、今まさに、子供に向かって振り下ろそうとしていた。
でも、最後の理性が、振り下ろすことを許してくれない……。
──はて? 死神になるのと死神に殺されるの2択……人間にとってどちらか幸せで、どちらか不幸な選択なのだろうか?
「……」
俺が今、この子供に殺されたら、里桜は俺のすべてを忘れて……どのようにして生きていくのだろうか?
他に頼れる人はいるのだろうか? ──まあ、俺が里桜にとって、ちゃんと頼れる人間でいられたのかは分からないが。
ひとりで何もかもを抱え込み、泣きはしないだろうか?他の男に変なことはされないだろうか?ちゃんと笑っていられるだろうか?
そんなたくさんの不安の中、ふと、頭をよぎったのは……。
──里桜は、俺以外のだれかを好きになって、愛を育み、結ばれるのだろうか?
その考えがよぎった刹那、言いようのない胸の苦しみを感じ、頭の中が真っ白になったような気がした……。
「……っおにーさん?!」
俺は、怒りと嫉妬に我を忘れ、無意識のうちに机の上にあったハサミを手にとっており、今まさに、子供に向かって振り下ろそうとしていた。
でも、最後の理性が、振り下ろすことを許してくれない……。