純粋に狂おしく愛してる ー君が私を監禁した理由(ワケ)ー
しかも、フルネームで呼んだということは、洋佑の名前以外にも知っていることはあるということ?
もしかして、2人は知り合い?……いやいや、私は洋佑の口から、桐生さんらしき人物の話を聞いたことがない。
ただ、洋佑の中で話す価値もないと判断されているのなら、聞いたことがないのも仕方がないのだけれど……。
「洋佑のこと……知っていて……私を監禁したの……?」
声が震える。震えを押し殺そうとしたけれど、ダメだった。一度震えてしまった声を、震えないようにするのには無理があった。鼻の奥が痛みでつんっとする。
……私は、この感覚を知っている。だから、余計に押し殺そうとしたのに。したのに……抑えることは、出来なくて。
「……ああ」
「なん……でっ……」
ああ、もう、遅い……。
「──篠原さんのことを、愛しているから」
“遅い”と思った時には、私の両目から透明な雫がポロポロと零れ落ちていく。
それに気が付いた桐生さんは、無表情だった表情を少し変えて、驚いたように目を見開かせた。
「しの……はら、さん?」
……だから、泣くのを必死に押し殺そうと思ったのに。泣くのを、必死に我慢していたのに……。
──ここで泣いてしまったら、桐生さんの思うツボじゃないか。
「ひっく……っひ……ううっ!うわぁぁぁんっ!!!」
緊張か、はたまた恐怖の糸が切れたかのように、私は小さな子供のように泣き叫ぶ。泣き顔を見られたくなくて、シーツで顔を隠した。
もしかして、2人は知り合い?……いやいや、私は洋佑の口から、桐生さんらしき人物の話を聞いたことがない。
ただ、洋佑の中で話す価値もないと判断されているのなら、聞いたことがないのも仕方がないのだけれど……。
「洋佑のこと……知っていて……私を監禁したの……?」
声が震える。震えを押し殺そうとしたけれど、ダメだった。一度震えてしまった声を、震えないようにするのには無理があった。鼻の奥が痛みでつんっとする。
……私は、この感覚を知っている。だから、余計に押し殺そうとしたのに。したのに……抑えることは、出来なくて。
「……ああ」
「なん……でっ……」
ああ、もう、遅い……。
「──篠原さんのことを、愛しているから」
“遅い”と思った時には、私の両目から透明な雫がポロポロと零れ落ちていく。
それに気が付いた桐生さんは、無表情だった表情を少し変えて、驚いたように目を見開かせた。
「しの……はら、さん?」
……だから、泣くのを必死に押し殺そうと思ったのに。泣くのを、必死に我慢していたのに……。
──ここで泣いてしまったら、桐生さんの思うツボじゃないか。
「ひっく……っひ……ううっ!うわぁぁぁんっ!!!」
緊張か、はたまた恐怖の糸が切れたかのように、私は小さな子供のように泣き叫ぶ。泣き顔を見られたくなくて、シーツで顔を隠した。