純粋に狂おしく愛してる ー君が私を監禁した理由(ワケ)ー
「……」
「学校にだって、行きたいです……。このままずっとここにいたら、勉強面とか、どんどんみんなと差が開いてしまう……。けれど、それもダメなんでしょう……?」
「……」
何も言わず、ジッと私の目を見つめる桐生さん。まるで、意思を持たない何かに話し掛けている気分だ。ダメ、泣きたくないのに、また泣いてしまいそう……。
しばらくの重い沈黙。なんともいえない空気が流れ出し始めてすぐ、それを破ったのは、桐生さんだった。
「……勉強面のことなら、心配しなくてもいい」
「……え?」
「俺が、教える」
え……ええっ?!確かに、大学生の桐生さんなら高校の問題は容易いだろうけれど……犯罪者に勉強を教えてもらうって、どうなの……?
「それは……結構です……」
ここで勉強を教えてもらうくらいなら、学校に行く方が何倍もいい。友達にも会えるし、楽しいし……。
「そうか」
拒否した私を咎めることもなく、それだけの反応しか示さない。
私が言った「ここを出たい」とか、「みんなに安否だけでも伝えてほしい」とか……そういうことについては、何も言ってくれないんだね。
「……篠原さん。俺は今日、アルバイトは休みなんだ」
ああ、だから家にいるんだ……って、大学はっ?!家にいる場合ではないのではっ?!
「学校にだって、行きたいです……。このままずっとここにいたら、勉強面とか、どんどんみんなと差が開いてしまう……。けれど、それもダメなんでしょう……?」
「……」
何も言わず、ジッと私の目を見つめる桐生さん。まるで、意思を持たない何かに話し掛けている気分だ。ダメ、泣きたくないのに、また泣いてしまいそう……。
しばらくの重い沈黙。なんともいえない空気が流れ出し始めてすぐ、それを破ったのは、桐生さんだった。
「……勉強面のことなら、心配しなくてもいい」
「……え?」
「俺が、教える」
え……ええっ?!確かに、大学生の桐生さんなら高校の問題は容易いだろうけれど……犯罪者に勉強を教えてもらうって、どうなの……?
「それは……結構です……」
ここで勉強を教えてもらうくらいなら、学校に行く方が何倍もいい。友達にも会えるし、楽しいし……。
「そうか」
拒否した私を咎めることもなく、それだけの反応しか示さない。
私が言った「ここを出たい」とか、「みんなに安否だけでも伝えてほしい」とか……そういうことについては、何も言ってくれないんだね。
「……篠原さん。俺は今日、アルバイトは休みなんだ」
ああ、だから家にいるんだ……って、大学はっ?!家にいる場合ではないのではっ?!