天神学園高等部の奇怪な面々25
「紅月君、どうしたの?顔赤い」

「ああああ赤くねぇよ、元々だよ」

「もしかして熱中症なんじゃない?気温も上がってきてるから…」

「だだだ大丈夫だよっ、俺が熱中症なんて!そんなもんになるほど軟弱じゃねぇし!」

「駄目駄目、油断してると怖いんだよ?熱中症って」

日陰に入って涼しい所で休んだ方がいいと。

七星が十牙の腕を引っ張る。

その拍子に肘に当たる、七星の『神の頂』。

「~~~~~~っ!」

「っあ!」

十牙は、堪らずやや乱暴に七星の腕を振り払うと、人狼化してまで全速力で走って逃げるのだった。

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