天神学園高等部の奇怪な面々25
ネレイスが目を丸くする。

「雪菜さん、本当に自覚なかったんですか?用務員さんとあんなに仲良くしてるから、私はてっきりもうお付き合いしているのかと…」

誰が見てもそうだろう。

普通同じ部屋で一つ屋根の下で生活していれば、『まっ!雪ん子ちゃんたら可愛い顔して大人なのねっ!んまああああぁっ!』なんて反応されるのが当然である。

どこのオバチャンだ。

「だってだって!」

ダバダバと慌てる雪菜。

「本当にそういうんじゃないんですよう!用務員さんの善意でお部屋をお借りしているだけなんですっ!」

< 133 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop