天神学園高等部の奇怪な面々25
そんな中。

「牛、溺れているのか?」

翡翠が胡乱な目で七星に声をかける。

「クロールですっ!」

言い返す七星。

でも全然前に進んでいない。

「む?裏返ったぞ?」

「背泳ぎですっ!」

寧ろ沈んでいる。

「『溺れるものは藁をも掴む』か?」

「バタフライですっ!」

水面で暴れているようにしか見えない。

「あんないい浮き袋が二つもついてるのにねぇ…」

カリナが残念な表情で七星を見つめる。

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