天神学園高等部の奇怪な面々25
しばらく見ていたが、一向に前に進まない七星。

「おい神楽、いつまでそのクロールもどきをしている」

翡翠が言う。

「一旦上がれ」

「……」

しかし水面でバチャバチャやり続けて返事をしない七星。

「あのぉ…」

雪菜が恐る恐る挙手した。

「七星ちゃん…今本当に溺れてるんじゃ?」

「「「…………」」」

顔を見合わせる男性陣。

「「「それを早く言えっっっ!」」」

慌てて飛び込んで助けようとするが。

「とぅっ!」

それよりも早く、校舎の窓からプールに飛び込むヒョロッヒョロの影!

「ワタクシ、ゴールデンウイークにけしからん娘に励まされた恩義がありますです、はいっ!」

何と副担任の箱が、七星の危機に華麗に登場!

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