天神学園高等部の奇怪な面々25
学校に到着し、朝のホームルームを終え。

「それでは当たりを引いた生徒の皆さんはプールの方に向かって下さいです、はい、けしからん娘、お前もその淫らな体を衆目に晒して恥辱を味わうといいです、はい」

副担任の箱が言う。

どうして彼はこういう物言いなのか。

「淫らくないっ!」

ガーッ!とまくし立てた後、七星は鞄片手に教室を出た。

と、廊下の所で。

「あれ?」

彼女は紅月 十牙(あかつき とおが)と一緒になる。

「紅月君も、プール?」

「おお、神楽もかよ」

ウルフカットの髪の毛を無造作に掻く十牙。

< 3 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop