天神学園高等部の奇怪な面々25
けしからん娘イビリと奥方の逆鱗。

天秤にかけるまでもない。

止むを得ん、このくらいにしておいてやるかと。

翡翠は小さく溜息をつく。

「おい、牛」

今もプールの中でジタバタ溺れてるんだか泳いでるんだか分からない七星に声をかける。

「貴様、赤点は嫌か」

「勿論です!嫌ですよっ!」

「夏休み、水泳の補習に来るのは嫌か」

「スペシャルバカ先輩じゃあるまいし!そんなの絶対御免です!」

強い口調でまくし立てる七星。

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