天神学園高等部の奇怪な面々25
「ぐ…」

屈辱に歯噛みするが、ここは楽しい夏休みの為だ。

加えて七星は仮にも生徒会役員。

生徒達の規範になるべき存在。

そんな七星が赤点で水泳補習となったら、きっと天神学園の女帝・生徒会長閣下が白髪を逆立たせて、ジェノサイド10連発するに違いない。

そんな事になったら、七星は乳も残らず天神学園から消滅してしまうだろう。

「ど…どうか…」

苦悶の表情を浮かべつつ、七星超低姿勢。

「どうか私に…水泳の単位を下さいませ、翡翠先生様…」

「『偉大なる剣豪にして夕城家宗主』を付けろ」

嫁馬鹿、増長。

「い、偉大なる剣豪にして夕城家宗主の翡翠先生様…」

「うぅむ、けしからん牛がそこまで言うのならば仕方あるまいな。特別に貴様に単位をくれてやろう」

< 99 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop