嘘なら好きと言わないで!
「あの……、立花くん。」
「なにかな?」
「あたしの秘密って何を知っているの?」
あたしが秘密にしていることなんてある?
思い当たる節はひとつだけあるけど、それを立花くんが知っているハズがない。
戸惑いながら立花くんを見つめると、彼はくすりと笑って、あたしの耳に唇を寄せた。
「…………のことだよ。」
な ぜ あ な た が そ れ を 知 っ て い る の!!!!
「平穏な高校生活送りたくないの?」
「せっかく今まで隠してたのにねえ。」
「バラされたくなかったら、俺と付き合って?」
……これは脅しですか?