嘘なら好きと言わないで!
「好きです!わたしと付き合ってくださいっ!」
ギュッと拳を握りしめてそう言った女の子は、泣きそうな顔をしていた。
やっぱり告白だ…。
わたしが居て良い所じゃない。
「あの…た、「ごめんね、君の気持ちには答えられないんだ」
立ち去ろうと思い声をかけるけれど、立花くんの声が重なりなにも言えなくなる。
「あの…彼女さんがいるからですか?」
「そう、彼女がいるんだ」
と言いながら、立花くんはわたしを引き寄せて肩を抱いた。
近い近い近い!