愛してるの詩―アイシテルノウタ―
あたしが陽翔の側に
駆け寄ると
いきなり腕を引っ張られ
陽翔に抱きしめられた。
「はる…と…///?」
『辛かった?』
「………え?」
『ごめんな?』
陽翔の数少ない言葉でも
あたしにはすぐ伝わった
「陽翔…帰ろ?」
『うん』
返事と共に
あたしの背中にまわる
陽翔の腕の力が
緩くなった。
「待って!!!!」
「…何?」
いきなり大声をだして
陽翔はすごいびっくりした
顔してるだろうな。
見なくても分かる
「もうちょっとでいいから…抱きしめて?///」
すると背中にまわる
陽翔の腕が再び強くなった
「陽翔?今顔赤いでしょ?」
「赤くねぇよバカ」
「素直じゃないね」
「うるせぇ」
「陽翔…?」
「なんだよ」
「大好き」
「…………」
「今顔赤いでしょ?」
「ちょっとな」
「はははっ素直だ!」
「うるせぇよお前は!」
そう言ってあたしの肩を
掴んで体を離した
そしてゆっくり
唇が重なった
「お前も顔赤いぞバ―カ」
そう言って顔を真っ赤に染めて笑う彼を
とても愛しく思った