愛してるの詩―アイシテルノウタ―
悲しい詩
しばらくして
あたし達は教室を出た。
ちょうど校門まで
歩いてきたくらいになると
あたしの半歩前を歩いていた陽翔が
いきなり後ろを向いた。
「陽翔…?」
『…ん』
そう言って不器用に
手を差し出した
「へ?」
『へ?じゃねぇよ(笑)手!繋ごうって言ってんの』
あたしは嬉しすぎて
思わず顔が緩んだ。
「今日の陽翔は素直だッ!」
『いつも素直だろ』
そう言って歩きだす
無愛想な陽翔の顔が
赤かったのは
夕日のせいなのか
あたしのせいなのか
どっちかな?
あたしのせいだって
思ってもいいかな。
今日くらい自惚れても
いいよね?///