愛してるの詩―アイシテルノウタ―
「は?一緒にすんなって広瀬はやっぱり李菜ちゃんが好きじゃないって事?」
『俺…は「陽翔!!!!」
もうこれ以上聞きたくなかったあたしは
陽翔の言葉を遮った。
分かった…
分かったから…。
やっぱり陽翔は
あたしを幼なじみとしか
思ってなかったんだね?
あなたから感じる愛情は
ただあたしの勘違いだったんだね。
恥ずかしいな…あたし。
幼なじみだから
小さい頃から一緒にいたから
陽翔の全てを分かってる
つもりだった…
けど陽翔はいつしか
知らない男の子になってたんだね。
気がつけばあたしの目からは
涙が溢れていた。