愛してるの詩―アイシテルノウタ―
あたしもともと
惚れっぽくてさ…苦笑
フラれては泣いて
フラれては泣いて

そんなあたしを
いつも励ましてくれたのが
陽翔だったの。


励ますっていっても
陽翔は口下手だし無愛想だし
優しい言葉なんて
ひとつもかけてくれなかったんだけどね…笑

だけどいつも黙って
側にいてくれる

そんな分かりにくい優しさに
あたしはいつしか
惹かれていったんだ。



そしてある時――。
陽翔に告白されたの

「お前いつもフラれては泣いてんじゃん?俺は絶対フラないから俺と付き合えば?」



は……?
っていうような告白でしょ?
喜んでいいのか
悲しんでいいのか…笑


でもね…
他人には伝わらない愛情でも
あたしには充分
陽翔の愛が伝わってきたんだ。


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