愛してるの詩―アイシテルノウタ―
素直な詩
『李菜?寝てんの?』
どうしよう…
今起きたって
何話していいか
わかんないし…
『俺何年李菜と幼なじみやってると思ってんだよ』
………へ?
するといきなりガバッと
布団をはぎ取られた。
『寝たフリ…バレバレだから』
そう言って陽翔は
意地悪く笑った
「ねね寝てたもんっ!!!!!」
『声どもってんぞ。ば―か』
ってなんでこんな事に
なってるの?
別れたばっかなのに…
陽翔普通すぎるよ…
少し沈黙が続き
陽翔があたしのベッドの上に座った
『目…赤いな。ごめん』
陽翔はつらそうな顔をして
あたしの目元に触れた。
陽翔の手が触れた瞬間
熱を帯びたかのように
その部分だけが熱くなる。
好き。
好きだよ…陽翔
そう思うとまた涙が溢れた。