あなたの煙草になりたくて
「ねぇ、煙草って美味しいの?」

彼の唇を見ていたと悟られないように、視線を上にずらす。

「知りたい?」

まさかの答えにびっくりした。
私…どうする?

「知りたいような、知りたくないような?」

彼の目と唇を交互にみる…うゎ…胸の鼓動がはりさけそう。

「教えてあげようか?」

「えっ?」

彼の唇が私の唇に触れてきた。

一瞬のキスだった。
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