俺様教師の甘い罠
じゃあ行ってくるね、って
結花ちゃんは私の頭を
優しく叩いて小走りで
自販機の方へ向かっていった。
曲がり角を曲がってすぐのところに
あったような気がするな・・・
絆創膏、持ってくればよかった・・・
そっとかかとに触れて
痛い、と顔を歪めた。
────────────ポンッ
「 あ、結花ちゃん!
絆創膏持って・・・な、い? 」
叩かれた肩。
振り返りながらそう言って
見上げた先のその人を見て
体が凍りついたように動かなくなった。
「 ごめんね、結花ちゃんじゃなくて。
靴擦れしちゃったの? 」
知らない男の人が2人。
私を挟むように両脇に座って
痛そうだねって私の足を見て
眉を寄せていた。