俺様教師の甘い罠




「 ・・・・なんちゃって 」




ほっ、と胸を撫で下ろして
来た道を戻ろうとした私の
後ろから腰に回された手。




「 きゃっ・・・・ 」




叫ばないでね、と大きな手が
私の口を覆って、
引きずるように保健室に連れ込まれた。










────────────ガタッ、ガタンッ




「 ・・・・っや・・・ 」


「 男子校の真ん中で女の子が
  1人でいちゃだめだよ 」




妖しい笑みに涙がこみ上げてきて
怖い、と体の震えは止まらない。




何で本当に人が居ないんだろう。
保健医とか、・・・他の生徒とか、
だってここは学校で、




さっきだってあんなに人が居たのに。





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