俺様教師の甘い罠




「 ・・・どこ、とか聞くなよ? 」




分かるだろ、って軽く頭を小突かれて
気恥ずかしくなって俯いた。




・・・・先生の、家。




「 入って 」


「 お邪魔します・・・ 」




ドアを開けた先生が
なかなか入らない私の背中を
ぽんっと押して、部屋に入った。




靴を脱いで、振り返ってそろえる。
そんな私を見て先生は小さく吹き出して




「 別にいいのに 」




と、くしゃっと私の頭を撫でた。
結花ちゃんと違ってわざと髪形を
崩すようなその手が離れて
リビングへ案内してくれた。





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