俺様教師の甘い罠




「 ・・・・・せん・・・っ 」


「 学校の外で”先生”はだめ。
  ちゃんと俺を呼んで、澪 」




頭上で両手を1つにして押えられて
足の上には先生が居て、
動けないし、逃げられない。




”先生”と言おうとすれば
唇を少し噛まれて、




「 ・・・・・ッう 」




呼ばないと、唇を指でなぞられて。




遊ぶような指先にムッとして
半ばヤケになって息を吸った。




「 直斗! 」


「 うん? 」


「 直、斗・・ッ 」




先生は口角を上げて、今度は指先が
首筋を這い出す。
ゾクリ、と背筋が凍りついて
耐えるように下唇を強く噛んだ。




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