俺様教師の甘い罠




先生は最後に私の額にキスをして
体を離した。




「 ・・・・なお 」


「 ん 」


「 キス、したい 」




隣に腰掛けた先生に擦り寄って
そう言えば、やっぱり眉を寄せて




だけど唇が触れて、
静かな部屋にリップ音が響いた。




「 ・・・澪、これ以上はまじでやばい 」


「 ・・・・・・ 」


「 ・・・俺が言ってもアレだろうけど
  大事にしたいんだよ、お前を 」




トンッ、と先生が私の肩に顔を埋める。
その言葉に胸の奥がきゅうってなって
私は先生に抱きついた。




「 だから、少しだけ我慢して 」




”俺も頑張るから”と
少し赤い顔した先生が
私から離れていった。




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