俺様教師の甘い罠




今日の先生はおかしい。




なんだか、・・・・すごく甘い。




「 ・・・・ああ、澪 」


「 ・・・なんですか? 」




幸せを噛み締めながら
顔を上げれば、口角を
吊り上げた”意地悪するとき”の
あの表情が目に入った。




「 ”先生”って言ったよな 」


「 ・・・・・・え? 」


「 言ったよな? 」


「 ・・・・はい 」




嫌な予感が体中を駆け巡ったあと
タイミングよく信号が赤になって
車が停まると、先生の手が伸びてきて
再度私の頬に添えられた。




「 お仕置きしないとな? 」




段々近づいてくる先生の顔が
キスするときとはまた違う気がして
だけど恥ずかしくて目を閉じた。




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