俺様教師の甘い罠
ソファの背もたれに両手を
縫い付けられて、その力の強さに
閉じていた目をそっと開ければ
辛そうに眉を寄せた先生に
触れるだけの優しいキスを
そっと落とされた。
「 ・・・・・・・っ 」
「 ごめんな、・・・でも
今、話したい 」
本当に辛そうで、苦しそうで
何逃げてるんだろう、なんて
少し自分を責めながら
私は小さく頷いた。
「 ────────────愛は・・・ 」
それから聞いた話は、
とてもじゃないけど
”良い話”なんて言えるものじゃなくて。
ついさっきまで嫉妬でいっぱいだった
頭の中は後悔で溢れかえっていた。
少し時間が欲しい、と私が言えば
先生は私を寝室に入れて、
”落ち着いたら出て来い”と
水と一緒に私を置いて
リビングへ戻っていった。