俺様教師の甘い罠




「 愛いる? 」




あれから1週間、結局私は
先生の家で補習をして、
課題の半分を終わらせた。




残るは数学と英語。
・・・・終わる気がしない。




「 ・・・・愛、後でそっち行くから 」




先生は”会うなら早い方がいい”と
受話器を片手にソファに寝転んで
一方的に電話を切っていた。




「 ・・・・なに、その目 」


「 え?何がですか? 」


「 ”不安です”って目してる 」




向かいのソファに座って
ぼーっと先生を見ていたら
不意に先生の手が伸びてきて、




頬を撫でられた。




「 ・・・・っ 」




輪郭をなぞって首筋をなぞって、
鎖骨で止まった指先。




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