俺様教師の甘い罠
「 ─────────離れる、の? 」
私から、先生がいなくなることだった。
考えただけで体は震えて
同様に声も震える。
不安じゃないって言ったけど
内心はそんなわけがなくて
強がってみせるつもりが
気付けば私は弱音ばかり吐いていた。
「 ・・・・澪は、離れたいの? 」
「 ・・・・ッ 」
そんなわけない、って何度も
首を横に振れば、肩に埋もれていた
先生が顔を上げて小さく笑って
だけどやっぱり少し不安げで。