俺様教師の甘い罠
「 っていうかこの前からこの子は何? 」
何でいつも連れてくるの、って
私を指差してキッと先生を睨んだ。
「 ・・・・・愛 」
「 なに! 」
はぁ、と何度目か分からない
溜息を吐き出したあと、
先生の手が肩に回されて
グイッと抱き寄せられた。
「 結婚を前提に付き合ってる彼女 」
ちゅっ、と額に先生の唇が触れて
顔から火が出そうなくらいに
恥ずかしくて顔を上げられなくなった。
「 ・・・・っなにそれ 」
「 真剣に付き合ってる女、って意味 」
「 あたし、そんなの許さない! 」
「 俺は許すよ 」
久野さんはもうとっくに
リビングから出て行っていて、
ここに居るのは私たち3人だけ。