俺様教師の甘い罠

熱い吐息が指先にかかって、
先生の力なら引き剥がすことも
できるのに、こんなことして、
何を考えているのか
益々分からなくなってしまう。




「 ･････っ先生･･･！ 」


「 うん？ 」




限界が来て、両手で先生の肩を押す。




「 ･････あ 」




満足気な先生の表情に気付いて
再度顔を隠そうとしたら
それより先に先生の手が私の
顎を掴んで、グイッ、と
上を向かせた。




行き場をなくした手を
先生の腕に添えて、
離して、と訴えてみたら
”嫌だ”と先生は目を細めて言った。




「 澪、目逸らしたらキス 」




もう既に逸らしていた私に
容赦ない深いキスが落とされて




「 ッ･････は、んっ･･･ 」




息を吸う暇のないそのキスに
一瞬意識が飛びかけた。