俺様教師の甘い罠
結花ちゃんの熱い体を支えながら
階段を下りるのは大変で、
”もう大丈夫だよ”と一人で
歩こうとして階段の隅に座り込んだ
結花ちゃんの背中を擦った。
「 玄関、すぐそこだし、
もう少し頑張れる? 」
「 ・・・・ん、ごめんね 」
首を横に振りながら、再度結花ちゃんの
背中に手を回して立ち上がらせようと
引っ張った。
「 っ・・・・ごめ・・・ 」
グラッ、と結花ちゃんの体が揺れて
支えていたはずの私はその反動で
階段を踏み外して、
「 ・・・澪っ!!!! 」
結花ちゃんは手すりにもたれかかって、
私に手を伸ばしていた。