俺様教師の甘い罠




「 ・・・・・ッ 」




あれから、どれくらい時間が
経ったんだろう。




分厚くて読みきれないとまで
思った小説は、もうとっくに
半分読み終えていて、




そして私は、膝を抱えて泣いていた。




幸せそうな二人を引き離した
”現実”。




その小説の最後は知らない。




ただ、最後を知るのが怖くなって
私は読みかけの本を閉じて、
そっと目を閉じた。




──────────迷惑、なのかな・・・




私が先生を好きだというだけで
先生は・・・・・




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